
防衛大学校は、自衛隊の幹部を育成する特別な教育機関です。しかし「防衛大学校 やばい」と検索する人が多いように、厳しい規律や自由の少ない生活が話題になることもあります。
なぜそう言われるのか。その理由には、高い退学率や入試難易度の高さ、偏差値や倍率の影響もあります。合格ラインや出身高校の傾向も気になるポイントです。
また、学費は無料ですが、卒業後の年収や月収はどうなるのか、大卒と同じ扱いを受けるのかも重要です。同じレベルの大学と比べた際の違いや、制服の特徴、向いてる人の条件についても解説します。
「やめとけ」との声もある理由も含め、防衛大学校の実態を詳しく紹介します!
結論!やばい評価の真相
評価・噂 | 理由 | 真相・実態 |
---|---|---|
厳しい規律 | 全寮制で自由が少なく、規則が厳しい | 確かに一般大学と比べると厳格なルールがあり、上下関係も強いが、軍隊教育の一環として不可欠 |
退学率が高い | 入学後すぐに辞める人が多い | 最初の1週間~数カ月で約1割が退学するが、残った学生の多くは卒業まで耐え抜く |
上級生の指導が過酷 | いじめやパワハラがあるとの噂 | 厳しい指導があるのは事実だが、近年は改善されつつあり、問題視されたケースには対応が進んでいる |
勉強時間が少ない | 訓練や雑務が多く、学業に集中できない | スケジュールは多忙だが、授業時間は確保されており、成績優秀な学生も多数 |
女子にとって厳しい環境 | 生理中の訓練が大変、女子の数が少なく孤立しやすい | 確かに体力面の負担はあるが、サポート体制もあり、女子学生の数は徐々に増加している |
給与(手当)はもらえるが低い | 国家公務員として手当が支給されるが、高収入ではない | 月約13万円+ボーナス支給があり、学費・生活費無料のため実質的な経済的負担は軽い |
卒業後の進路が固定される | 自衛隊に入らないといけない | 任官拒否(自衛隊に入らず一般就職)も可能だが、退学金(違約金)の負担が発生する |
このように、防衛大学校には厳しい環境があるものの、軍事教育機関としての特性を考えれば必ずしも「やばい=悪い」わけではなく、適性がある人には魅力的な進路となることも事実です。
防衛大学校はやばい?厳しいと言われる理由

- 防衛大学校の概要
- 防衛大学校がやばいのはなぜ?厳格なルールと生活
- 偏差値・倍率・入試難易度まとめ
- 合格ラインと出身高校ランキング
- 退学率は高い?やめとけと言われる理由
- 防衛大学校の制服は?特徴やルールを解説
防衛大学校の概要
防衛大学校(防大)は、防衛省が管轄する自衛隊の幹部候補生を育成する教育機関です。一般の大学とは異なり、全寮制での生活が義務付けられており、厳格な規律のもとで学ぶことになります。
防衛大学校の基本情報
- 設立:1952年
- 所在地:神奈川県横須賀市
- 修業年限:4年間
- 専攻:人文・社会科学専攻、理工学専攻
- 入試制度:筆記試験・面接・身体検査を含む選抜
防衛大学校では、一般的な学問に加えて軍事学やリーダーシップを学ぶのが特徴です。卒業後は自衛隊の幹部として活躍することが期待されます。
一般の大学との違い
項目 | 防衛大学校 | 一般の大学 |
---|---|---|
学費 | 無料(国費負担) | 自己負担(国公立・私立で異なる) |
生活 | 全寮制・厳格な規律 | 一人暮らし・実家暮らしが選択可能 |
給料 | 月額13万円+ボーナス支給 | なし(アルバイトが必要) |
入試 | 学力試験+面接・身体検査 | 学力試験のみが多い |
このように、防衛大学校は一般の大学とは大きく異なり、学費が無料でありながら給与が支給される点が大きな魅力です。ただし、規律の厳しさや卒業後の進路をしっかり理解した上で進学を決めることが重要です。
防衛大学校がやばいのはなぜ?厳格なルールと生活
防衛大学校が「やばい」と言われる理由の一つに、厳格なルールと特殊な生活環境が挙げられます。これは一般的な大学とは大きく異なるため、適応できない人にとっては厳しいものとなるでしょう。
防衛大学校の厳しい規則
防衛大学校では、全寮制のもとで生活し、規則正しいスケジュールが決められています。特に以下のような点が特徴的です。
- 早朝の起床と訓練:毎朝5時半に起床し、すぐに体力トレーニングが始まります。
- 厳しい上下関係:上級生からの指導があり、新入生は規律を徹底的に守る必要があります。
- 外出・スマホの制限:基本的に平日は外出が制限され、スマートフォンも自由に使用できません。
一般の大学との違い
一般的な大学では自由な時間が多く、授業を欠席しても自己責任となります。一方、防衛大学校では軍隊式の規律が求められ、日常生活まで細かく指導されます。特に以下の点が異なります。
項目 | 一般大学 | 防衛大学校 |
---|---|---|
授業出席 | 自由 | 原則必須 |
生活 | 一人暮らしや実家 | 全寮制 |
上下関係 | ほぼなし | 厳格な縦社会 |
外出・自由時間 | 多い | 制限あり |
このように、防衛大学校は一般の大学と比べて自由度が低く、強い規律が求められます。そのため、これに適応できるかどうかが、防衛大学校に向いているかを判断するポイントとなるでしょう。
防衛大の学生のリアルな声が掲載のこちらの記事もぜひ参考にしてください。
偏差値・倍率・入試難易度まとめ
防衛大学校の入試は、一般的な大学とは異なる基準で行われます。ここでは、偏差値、倍率、入試の難易度について詳しく解説します。
防衛大学校の偏差値
防衛大学校の偏差値は学科ごとに異なります。主な専攻ごとの偏差値は以下のとおりです。
- 人文・社会科学専攻:62.5~75.0
- 理工学専攻:47.5~65.0
特に人文・社会科学専攻は、偏差値が高めの大学と同等の水準にあるといえます。一方、理工学専攻は幅広く、学科によって難易度が変わります。
防衛大学校の倍率
防衛大学校の入試倍率は、年度や学科によって異なります。一般的に、文系の倍率は高く、理系は比較的低めです。過去のデータを見ると、倍率は2.5倍~5倍程度で推移しています。これは、一般的な国公立大学の中堅レベルと同じか、やや高めの水準です。
入試難易度のポイント
防衛大学校の入試は、学力試験だけでなく、適性試験や面接、身体検査などが含まれるため、単純に学力だけでは合否が決まりません。特に以下の点が重要になります。
- 学力試験(国・数・英+理・社):一般的な大学入試と似た形式
- 適性試験・面接:リーダーシップや協調性、精神的な強さが求められる
- 身体検査:視力や運動能力が一定の基準を満たしている必要がある
このように、防衛大学校の入試は単なる学力勝負ではなく、多面的に評価されるため、しっかりと対策を立てる必要があります。
合格ラインと出身高校ランキング
防衛大学校の合格ラインや、どのような高校の出身者が多いのかについて解説します。
防衛大学校の合格ライン
防衛大学校の入試では、学科ごとに合格ラインが異なります。一般的には、偏差値50以上が目安とされますが、特に人文・社会科学専攻は60以上が求められることもあります。さらに、筆記試験だけでなく、面接や身体検査も合格の条件となるため、学力が十分でも他の試験で不合格となる可能性があります。
出身高校ランキング
防衛大学校には、全国のさまざまな高校から学生が集まります。特に以下のような高校出身者が多い傾向にあります。
- 偏差値65前後の進学校:都道府県トップクラスの公立高校
- 自衛隊関連の家庭出身者が多い高校:親が自衛官である場合、防衛大学校を目指す人が多い
- スポーツが盛んな高校:体力が求められるため、運動部出身者が多い
このように、防衛大学校の合格ラインは学力だけでなく、適性や環境も影響します。高校時代から計画的に準備を進めることが、合格への近道となるでしょう。
退学率は高い?やめとけと言われる理由
防衛大学校は厳しい環境で知られ、入学後に退学する学生も少なくありません。そのため、「やめとけ」と言われることもあります。ここでは、退学率の実態と、退学を考える要因について詳しく解説します。
防衛大学校の退学率はどのくらい?
防衛大学校の退学率は、一般の大学と比較すると高めです。特に入学直後の数週間で、多くの学生が辞める傾向があります。
- 入学後1週間以内:約1割の学生が自主退学することがある
- 1年生の夏休みまで:10~20名程度が退学
- 卒業までにさらに減少:年間数名ずつ減り、最終的に数割が退学
このように、入学してから早い段階で退学するケースが多く、厳しい環境に適応できないと続けるのが難しいと言えます。
防衛大学校が「やめとけ」と言われる理由
防衛大学校は、一般の大学とは異なる生活環境やルールがあるため、向いていない人にとっては非常に厳しく感じることがあります。特に以下のような点が理由として挙げられます。
- 厳しい規律と上下関係:軍隊式の指導があり、規律を守れないと厳しく指導される
- 自由な時間が少ない:全寮制であるため、外出やスマホの使用も制限される
- 体力的な負担が大きい:日々の訓練があり、体力や精神力が必要
- 卒業後の進路が限定される:卒業後は基本的に自衛官となるが、任官拒否すると違約金が発生する
このような環境のため、防衛大学校に向いていないと感じる人は「やめとけ」と考えることが多いようです。ただし、目的意識を持ち、厳しい環境でも頑張れる人には、魅力的な進路となるでしょう。
防衛大学校の制服は?特徴やルールを解説
防衛大学校の学生は、一般の大学生とは異なり、制服を着用することが義務付けられています。ここでは、制服の特徴や着用ルールについて解説します。
防衛大学校の制服の種類
防衛大学校では、所属する学科や自衛隊の区分によって異なる制服が用意されています。主に以下の3種類の制服があります。
- 陸上自衛隊仕様の制服(陸上要員)
- 海上自衛隊仕様の制服(海上要員)
- 航空自衛隊仕様の制服(航空要員)
各自衛隊の制服には、それぞれの部隊の特徴を反映したデザインが施されています。例えば、海上自衛隊の制服はネイビーブルーが基調となっており、陸上自衛隊は緑系統の色合いが多いです。
制服の着用ルール
防衛大学校では、制服の着用が厳格に管理されており、以下のようなルールがあります。
- 登校時や正式な場面では必ず制服を着用
- 着崩しやアレンジは禁止(ネクタイの緩め、シャツのはみ出しなど)
- 季節によって制服の種類が変わる(夏服・冬服の切り替えがある)
制服の管理は厳しく、着こなしが乱れていると指導の対象となります。一般的な大学生のように私服で自由に過ごせない点は、防衛大学校の大きな特徴の一つです。
このように、防衛大学校の制服には厳格なルールがあり、軍隊教育の一環としての役割を果たしています。
防衛大学校はやばい?卒業後の進路と待遇

- 卒業後の年収と月収はどれくらい?
- 防衛大学校は大卒と同じ?学歴の扱いを解説
- 防衛大学校と同じレベルの大学はどこ?
- 防衛大学校と防衛医科大学校の違いとは?
- 学費は?給料と手当の実態
- 向いてる人はどんな人?適性を解説
- 防衛大学校はやばいに関するまとめ
卒業後の年収と月収はどれくらい?
防衛大学校を卒業すると、基本的に自衛官としての道を歩むことになります。その際の給与(年収・月収)は、一般企業とは異なる特徴があります。ここでは、防衛大学校卒業後の給与体系について詳しく解説します。
防衛大学校卒業後の初任給(基本月収)
防衛大学校を卒業後、幹部候補生として自衛隊に入隊すると、初任給は約24万7,300円(2024年時点目安)とされています。この金額は、一般の大卒の初任給と比較しても決して低くはありません。
また、自衛隊では住宅手当がない代わりに、基地内の宿舎が提供されるため、家賃の負担がほぼゼロになります。食費も一部補助されるため、手取り額がそのまま貯金しやすい環境にあることが特徴です。
防衛大学校卒業後の年収の推移
自衛隊の給与は、階級が上がるごとに増えていきます。目安として、以下のような年収の推移が考えられます。
階級 | 年数目安 | 年収(概算) |
---|---|---|
幹部候補生(入隊1年目) | 0~1年 | 約400万円 |
3等陸・海・空尉(任官5~10年) | 5~10年 | 約600~750万円 |
1等陸・海・空佐(部隊指揮官クラス) | 15~20年 | 約900万円以上 |
ボーナスや手当の特徴
自衛隊では、給与のほかに各種手当が支給されます。
- 期末手当(ボーナス):年2回、給与の約4.5カ月分が支給
- 危険手当:海外派遣や災害救助などの際に支給
- 地域手当:勤務地に応じて変動
このように、防衛大学校卒業後の収入は安定しており、勤続年数が長くなるほど年収が上昇する仕組みになっています。ただし、幹部候補生としての責任も大きくなるため、給与だけでなく職務内容もよく理解しておくことが重要です。
防衛大学校は大卒と同じ?学歴の扱いを解説
防衛大学校を卒業すると、学歴上は「大卒」として扱われるのか、気になる人も多いでしょう。防衛大学校は一般的な大学とは異なるため、学歴の扱いについて正しく理解することが大切です。
防衛大学校は「学士号」がもらえる?
防衛大学校は、防衛省が運営する教育機関であり、文部科学省が認定する大学とは異なります。そのため、卒業時に自動的に「学士号(大卒の資格)」が与えられるわけではありません。
しかし、大学評価・学位授与機構に申請し、必要な審査を通過すれば、学士号を取得することが可能です。これは、通信制大学や短大卒業者が学士を取得する方法と同じ仕組みになります。
一般企業への就職ではどう扱われる?
防衛大学校卒業後に自衛隊に進まない(任官拒否)場合、民間企業への就職を検討することになります。この際、学歴の扱いは以下のようになります。
学歴の扱い | 説明 |
---|---|
大卒に準ずる資格 | 企業によっては大卒と同等に扱われることがある |
学士号の取得で正式に大卒扱い | 学位授与機構で学士を取得すれば、確実に大卒として認められる |
国家公務員試験では大卒枠 | 一般的な公務員試験では大卒枠として応募可能 |
つまり、防衛大学校の卒業生は、学士を取得しなくても「大卒相当」として扱われることが多いですが、正式な学士号を取得することで、学歴上の問題を完全に解消できます。
大卒と同じように扱われるメリット・デメリット
【メリット】
- 国家公務員試験や企業の採用試験では、大卒枠として受験可能
- 企業によっては大卒と同じ給与水準で採用される
【デメリット】
- 学士号が自動で与えられないため、取得には手続きが必要
- 一部の企業では「大卒ではない」と判断される可能性がある
このように、防衛大学校卒業生の学歴の扱いは、「大卒とほぼ同じだが、完全には一致しない」と理解しておくと良いでしょう。
防衛大学校と同じレベルの大学はどこ?
防衛大学校の入試難易度は、偏差値や倍率を考慮すると、一般の大学と比較してどのレベルに相当するのか気になる人も多いでしょう。ここでは、防衛大学校と同等レベルの大学について解説します。
偏差値ベースで比較
防衛大学校の偏差値は、学科によって幅があります。一般的に、文系(人文・社会科学専攻)は62.5~75.0、理系(理工学専攻)は47.5~65.0とされています。これを基準にすると、以下の大学と同等のレベルと言えます。
- 文系(人文・社会科学専攻)
- 旧帝国大学の文系学部(北海道大学、九州大学など)
- 早稲田大学・慶應義塾大学の一部学部
- 上智大学やICUなどの難関私立大学
- 理系(理工学専攻)
- 東京理科大学・明治大学の理系学部
- 金沢大学、広島大学などの地方国立大学
- 防衛医科大学校(医学部とは異なるが、関連性あり)
防衛大学校の特殊な特徴
ただし、防衛大学校は一般の大学とは異なり、以下のような点が特徴的です。
- 試験科目が多い:国語・数学・英語に加え、理系なら理科、文系なら社会が必須
- 面接や適性検査がある:学力だけではなく、リーダーシップや適性も評価される
- 身体検査が必須:視力や健康状態によっては不合格になることも
このように、防衛大学校は学力面では国公立大学の中堅~上位レベルに匹敵しますが、試験内容や入学後の環境が大きく異なるため、単純な偏差値だけで比較するのは難しい部分もあります。
防衛大学校を志望する際は、他の大学と比較するだけでなく、自衛隊の規律や生活環境に適応できるかどうかも考慮することが大切です。
防衛大学校と防衛医科大学校の違いとは?
防衛大学校と防衛医科大学校は、どちらも防衛省が管轄する教育機関ですが、目的やカリキュラム、卒業後の進路に大きな違いがあります。ここでは、それぞれの特徴と違いを解説します。
目的の違い
防衛大学校と防衛医科大学校は、それぞれ育成する人材の目的が異なります。
- 防衛大学校(防大):自衛隊の幹部自衛官(指揮官・リーダー)を育成する
- 防衛医科大学校(防医大):自衛隊の医師や看護師を育成する
防衛大学校の卒業生は指揮官として部隊を指導する立場になります。一方、防衛医科大学校では医療従事者としての訓練が行われ、自衛隊の医師や看護師として勤務します。
カリキュラムの違い
両校の学びの内容も大きく異なります。
項目 | 防衛大学校 | 防衛医科大学校 |
---|---|---|
学部 | 人文・社会科学、理工学 | 医学科、看護学科 |
期間 | 4年間 | 医学科6年間、看護学科4年間 |
重点分野 | 軍事学、リーダーシップ、戦略 | 医学、看護、災害医療 |
生活 | 全寮制・厳格な指導 | 全寮制・医療専門の教育 |
防衛大学校は、軍事戦略やリーダーシップの授業が多いのに対し、防衛医科大学校では医療専門教育が中心となります。
卒業後の進路の違い
卒業後の進路にも違いがあります。
- 防衛大学校:卒業後、自衛隊の幹部候補生として勤務
- 防衛医科大学校:卒業後、医師国家試験に合格すれば自衛隊の医官として勤務
防衛大学校の卒業生は、主に陸・海・空自衛隊の幹部として指揮をとる役割を果たします。一方、防衛医科大学校では医師・看護師として、自衛隊の医療部門に従事することになります。
このように、防衛大学校と防衛医科大学校は、育成する人材の役割や学ぶ内容が大きく異なります。進学を検討する際には、自分がどのようなキャリアを目指すのかを考えた上で選ぶことが重要です。
学費は?給料と手当の実態
防衛大学校は一般の大学とは異なり、学費がかからない特別な教育機関です。ここでは、学費の仕組みや学生に支給される給料・手当について詳しく解説します。
防衛大学校の学費は無料
防衛大学校の最大の特徴の一つは学費が完全に無料であることです。一般の大学では授業料の負担が大きいですが、防衛大学校では次のような費用が全て免除されます。
- 入学金・授業料:無料
- 寮費・食費:支給されるため自己負担なし
- 教材費:一部支給される場合あり
このため、家計の負担を気にせずに学ぶことができます。
学生でも給料(手当)がもらえる
防衛大学校の学生は、特別職の国家公務員としての身分が与えられ、毎月手当(給料)が支給されます。
項目 | 支給額(2024年時点) |
---|---|
月額手当(給料) | 約13万1,300円 |
期末手当(ボーナス) | 年2回支給 |
一般の大学生がアルバイトをして生活費を稼ぐのに対し、防衛大学校の学生は学びながら安定した収入を得られる点が大きなメリットです。
その他の手当・支給
防衛大学校では、学費や給料のほかにも、次のような支給があります。
- 制服や生活必需品の支給:制服や訓練用の装備はすべて支給される
- 宿舎提供:寮生活のため家賃がかからない
- 食費補助:3食の食事が提供される
そのため、学生生活にかかる費用がほとんど発生しないことが特徴です。ただし、外出時の食費や私物の購入費用など、一部の費用は自己負担となります。
このように、防衛大学校は学費が完全に免除されるだけでなく、給料や手当が支給されるため、経済的な負担がほぼない環境で学ぶことができます。
向いてる人はどんな人?適性を解説
防衛大学校は、一般の大学とは異なる厳しい環境のため、向いている人と向いていない人がはっきり分かれる特徴があります。ここでは、防衛大学校に向いている人の適性について解説します。
防衛大学校に向いている人の特徴
防衛大学校に向いているのは、次のような資質を持つ人です。
- 規律を守れる人
- 防衛大学校は厳しい規則があり、集団生活の中で規律を守る必要があります。
- 規則を守ることに抵抗がない人が向いています。
- 体力と精神力がある人
- 訓練や演習が日常的に行われるため、体力と精神力が求められます。
- 体育会系の部活動経験がある人は適応しやすいです。
- リーダーシップを発揮できる人
- 防衛大学校では、将来自衛隊の幹部として部隊を指揮する能力が求められます。
- 仲間をまとめたり、チームワークを大切にできる人に向いています。
- 軍事や国防に興味がある人
- 自衛隊の幹部として働くため、国防や安全保障に関心があることが重要です。
- 興味がなければ、モチベーションを維持するのが難しくなります。
防衛大学校に向いていない人の特徴
一方で、次のようなタイプの人は防衛大学校の環境に適応しづらい可能性があります。
- 自由な生活を求める人(全寮制で規則が厳しいため、自由な時間が少ない)
- 上下関係が苦手な人(先輩・後輩の関係が厳格に決められている)
- 体力に自信がない人(日々の訓練が厳しく、体力を使う場面が多い)
向いているか判断するポイント
防衛大学校への進学を考える際には、以下の点を自己分析してみましょう。
- 規則正しい生活ができるか?
- 体力や精神力に自信があるか?
- 将来、自衛隊の幹部として働く意欲があるか?
防衛大学校は、目的意識を持って学ぶことが求められる学校です。これらの点に当てはまる人は、防衛大学校での生活に適応しやすいでしょう。
防衛大学校はやばいに関するまとめ

防衛大学校は「やばい」と言われることが多いですが、その理由には厳しい規律・特殊な環境・高い退学率などが関係しています。しかし、単に「やばい」と決めつけるのではなく、その特徴を正しく理解することが大切です。
防衛大学校の「やばい」と言われる理由
- 規律が厳しい:全寮制で自由が制限され、上下関係が厳格
- 訓練が過酷:体力・精神力が求められる
- 退学率が高め:入学後すぐに辞める人も多い
- 卒業後の進路が決まっている:基本的に自衛隊幹部としての道に進む
一方で、防衛大学校には以下のようなメリットもあります。
防衛大学校のメリット
- 学費が無料:授業料・寮費・食費がかからない
- 給与が支給される:毎月約13万円+ボーナスあり
- 将来が安定:卒業後は幹部自衛官としてキャリアが確立
このように、防衛大学校は一般の大学とは大きく異なる特徴を持つため、「やばい」と感じるかどうかは人によると言えます。
防衛大学校に向いているのは、規律を守れる人・体力がある人・国防に興味がある人です。自由な大学生活を送りたい人には向きませんが、将来自衛隊でリーダーシップを発揮したい人にとっては、非常に魅力的な進路となるでしょう。
防衛大学校への進学を検討する際は、これらのポイントをしっかり理解し、自分に合った進路かどうかを見極めることが大切です。
箇条書きでもまとめました。
- 防衛大学校は防衛省管轄の幹部自衛官を育成する全寮制の教育機関
- 学費は無料で、毎月13万円程度の手当とボーナスが支給される
- 厳格な規律と上下関係があり、自由な時間が少ない
- 偏差値は文系が62.5~75.0、理系が47.5~65.0と幅広い
- 入試では学力試験に加え、面接・適性検査・身体検査が課される
- 退学率は高く、入学後すぐに辞める学生も多い
- 制服の着用が義務付けられ、着こなしにも厳しいルールがある
- 卒業後は幹部自衛官としてキャリアが確立し、年収も安定している
- 一般の大学と異なり、学士号は自動ではなく申請が必要
- 向いているのは規律を守れる人、体力に自信がある人、国防に関心がある人
- 自由な大学生活を求める人や上下関係が苦手な人には厳しい環境
- 防衛大学校と防衛医科大学校は目的や学ぶ内容が大きく異なる